不思議な子 その3
「砂のお城」あの華やかなりし豪遊の数々や、趣味よく程よく贅を凝らしたアパートの部屋などは、もしかして、皆、砂でできたお城のようにもろい夢物語だったのか。
妄想癖のある女性の見栄と欲求の行き着く果ては国外逃亡・・・だなんて、そんな小説のような話がよりによってリンダの身に起こるなどということが本当にありえるのだろうか。
彼女と共にしたたくさんの贅沢の場面が、2年間の空白を飛び越えて一斉によみがえった。
夜逃げだろうが何だろうがともかくも彼女は元気にちゃんと生きていたのです。
これほどめでたいことがあるだろうか。