不思議な子 その1
とある友人の話です。
最後に会った夜からまだそれほど日が経っていない頃、リンダがプレスをしている例のジュエリー会社へ電話をすることがありました。
「プレスのリンダはそちらにいらっしゃいますか」
「リンダ・・・ですか、えっと、ちょっとお待ちください」受話器の向こうでこそこそと話す声がしばらく続いた後、さっきの女性が再び電話口に出た。
「実は、リンダはもうここにはいないのですが、プレス関係の他の老におつなぎしましょうか」
「え、というと彼女はお宅の会社のプレスを辞めたっていうことでしょうか」
「まあ、そういうことです」何やら奥歯に物が挟まったような口調のその相手に、とりあえず今回はこれで、と電話を切ってから、今度はリンダの自宅に電話をしました。