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2010年12月 アーカイブ

小説もどき


晩秋のある日、私はサンジェルマソの小さなカフェの隅っこに座って、クリスティーヌの昔話に耳を傾けていました。


彼女より十五年くらい後に生まれた私には、「あの頃」の記憶はほとんどなく、また分かち合う共感のようなものもまったくない。


けれど、いやだからこそ、彼女の語る「当時」は、私には物珍しく、エキゾチックだった。


「裕福なブルジョワ家庭に生まれたこと、そのこと自体をどこかで恥じていた少女時代の当然の帰結として、私は反抗的なティーソエイジャーになったわ」毎週日曜日、ミサの後は祖父母の家に皆が集まって「家族の午餐」。


平日には引き出しにしまわれているよそゆきのリネンやカトラリーを食卓に並べ、背筋を伸ばして「長くて退屈な」昼食の儀式が始まる。


たくさんのご馳走と、大人中心の会話。


テーブルに肘をつけばすぐに注意されたし、皆の食事が終わるまでは食卓を離れることも許されませんでした。


親の権威は絶対的で、子供はただそこに静かにお行儀良く座っているだけの存在。


「あの日曜の食卓に、ブルジョワ家庭のすべてが凝縮されていたと思う」一日も早く、独立して自由になりたい。


そんな思いにかり立てられるようにして、クリスティーヌは学生時代の同級生と若くして結婚。


彼もやはりブルジョワ家庭出身のお坊ちゃんで、そして彼女と同じように少しデスクトップ仮想化にかぶれ、自由を希求していました。

お気に入りの建築や場所 その8

カタロニア音楽堂

ドメネク後期の代表作品の一つ。

外観はイスラム建築のようなドームや彩色タイル、彫刻が施されてとても華やか。

内部にも手の込んだステンドグラスや装飾がなされ、華麗な空間構成となっています。

舞台は、楽器を手にする18人の女神で飾られています。

日曜の朝、11時から市民コンサートが開かれるので出掛けてみてはいかがでしょうか。

お気に入りの建築や場所 その9

カフェ・レストランテ(現・動物博物館)

バルセロナで開催された万国博覧会の折に建てられたもので、現在は動物博物館。

スペインの古城を思わせる外観で、赤れんがの外壁に手工芸の飾りタイルが目を引く。

内部の階段ホールはカラフルな南国調。

ドメネクは建築家である一方、建築学校の教授を務めるなど多方面で活躍しているそうです。

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